私たちの業界では実は
『リハビリ』
という言葉に色々と物議を醸しています。
『リハビリ』という誤解
リハビリ
お仕事は何をされていますか?
『理学療法士です。』
「理学療法士?」
『病院で患者さんのリハビリをする人です。』
そんな会話と共に、脳内にはイラストのような場面が出てきて、仕事のイメージが伝わるのですが・・・
患者さんの足を、セラピスト(療法士)が動かすこの場面は『機能訓練』の一場面です。
『ダイエット(英語: diet)』も実は間違って使われている?
「ダイエット方法」とインターネットで検索をしてみると、運動、食事、メンタルに至る様々な『体重減量』の方法が出てきます。
一般には「体重を減らしたり、身体を細くするために実践する食事制限」という意味で使われやすいそうです。
本来の語義におけるダイエット(1.習慣的に食べているもの、2.食事制限)は、肥満や各種心疾患を防ぐため、健康維持・生命維持のため、ヒト・動物・生物が日々続けるものである。
とされています。
ダイエットは「減量」ではなく、『食事制限』が本来の意味なのです。
数年前のテレビのCMでは、地球温暖化を防ぐために環境の事を考える取り組みとして『CO₂ダイエット』を心がけましょうといった言葉を耳にしたこともあります(笑)
『リハビリ』にも間違ったイメージが浸透している。
そもそも『リハビリテーション』とは、『全人間的復権』という意味です。
記念講演2 総合リハビリテーションの新生-当事者中心の「全人間的復権」をめざして
↑リハビリテーションの詳しい言葉の意味や、歴史などを知りたい方はこちらをご参照ください。
機能訓練を実施することだけがリハビリテーションではないのです。
その人が、その人らしく・・・
障害(生活機能低下)のために、人間らしく生きることが困難になった人の、「人間らしく生きる権利の回復」が本来のリハビリテーションの意味だと言えます。
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