そもそも炎上問題とは?
炎上問題って一体何?って方のために、まずはこちらをご覧ください。
討論会の様子が、YouTubeでアーカイブ視聴が可能です。
いや、そもそも何が炎上したん?という情報がこちらになります。

10日前まで半年間、ずっと病院でペースト食だった利用者さんがラーメンを楽しむ姿を巡って論争が起きているという問題だったわけです。
お知り合いの方の感想
SNSで懇意にさせてもらっている方がそれぞれに感想を述べておられます。
*個人的に心に残った言葉を抜粋 その①
辛辣な意見をいう人の言葉の裏に「痛み」や「傷つき」が見え隠れするんですよね。
自分もそうしたいけど、事情がありできない悔しさ
大変な業務の中、そこまで考えられない苦しみ
過去、そうしてあげられなかった後悔
今の自分の仕事が否定される恐怖
*個人的に心に残った言葉を抜粋 その②
私がこの討論会で気にかけていたのが「今その人はどの立場で喋っているか」ということ。
経営者なのか
労働者なのか
介護される本人なのか
介護する家族なのか
社会のありようを考えるひとりなのか
羽田さんの「他人の家のルールに意見を押し付けるって、おしゃれじゃないと思うんですよね」ってのが1番共感しました。
*個人的に心に残った言葉を抜粋 その③
>>辛辣な意見をいう人の言葉の裏に「痛み」や「傷つき」が見え隠れするんですよね。
>>それらが渦巻いて、菅原さんに向かっているようでした。
すげーな、そんなものを見出すとは聖女か?
私は、否定的なコメントを見るたびに、
辛辣な意見(リスク偏重の意見)はごもっともだけど、
じゃあ逆にリスクを優先して願いが置き去りにされる責任は誰が取ってくれるの?
って思っていたから。
塩崎の感想
さて、ここから私、塩崎の感想です。
感想の前に少し、愛媛県理学療法士会で開催された研修会の学びを振り返りたいと思います。
もう2年前になりますが、Facebookより引用します。
『多職種のチームで連携する在宅医療~「自分らしく生きる」を支える~』というテーマで、
医療法人 ゆうの森 永井康徳 先生が講演された。
『DoingとBeingの医療』という言葉が腑に落ちる言葉だった。
・治す医療はDoing 疾病を診る
・支える医療はBeing 人として一緒に歩む
・支える医療 = 楽にする。共に歩む。患者さんと同じ立場に立って考える。
・医療従事者は伴奏者、家族のような立場
・医療は患者のためにある。
・一人一人にとって最善は違う。
・患者さんのやりたいことをとことんやる。
・在宅医療のゴールで大切なこととは?「納得できること」
・専門職としてできることはなくなっても、人としてどう関わるか?
そもそも、なんで炎上したんだろう?ってこと。
せっかくDoingからBeingに移行できた利用者さんなのに、
そんなことしたらまたDoingに逆戻りするでしょ?
っていう疑問があったんだと思うんです。
『辛辣な意見をいう人の言葉の裏に「痛み」や「傷つき」が見え隠れする』
きっと医療や介護の現場で仕事をしている方は、少なからずこの経験があるはずなんです。
自分の力不足だったり、失敗した経験、苦い思い出が絶対にありますよね・・・
あんなに辛い思いをもう誰にもさせたくないからこそ、『それは違うんじゃない?』
って声を上げる人がたくさんいたんじゃないかな?って思うんですよね。
その一方で
『辛辣な意見(リスク偏重の意見)はごもっともだけど、
じゃあ逆にリスクを優先して願いが置き去りにされる責任は誰が取ってくれるの?』
という意見
これ、本当に心に刺さるんですよ。
きっと医療従事者のほとんどが、『命を守る』ってことを大義名分にして、
願いが置き去りにされる責任を考えることに真剣に向き合ってこなかったんじゃないでしょうか?
菅原さんは本当にすごい。
一体、何がすごいのか?
・患者さんのやりたいことをとことんやる。
・在宅医療のゴールで大切なこととは?「納得できること」
・専門職としてできることはなくなっても、人としてどう関わるか?
本人さん、ご家族さん、支えるスタッフさん、主治医の先生。
本人さんが納得できるように、関わる全ての人が納得できるようにとことん議論を重ねている。
一体どれくらいの時間、スタッフさんと協議を重ねて理念を共有してきたのだろうか?
嘱託医の先生とも、ご家族さんとも・・・
アーカイブ動画を見ていただければ分かると思いますが、
『転倒しても謝らない』という考えにあの場にいた全員が
驚きを隠せかった様子が伺えると思います。
それがどんなに我々の常識とかけ離れたことなのか?
『尊厳を守る』ために、誰もが納得できるように、
ぐるんとびーが実践していることの凄みを感じています。
人生の最後を迎える時に、その人の願いが置き去りにされないBeing
菅原さんやぐるんとびーに関わる人たちはとことん協議を重ねて走り続けている。
1人の医療従事者としては、自分もとことん走り続けたいと願っています。
でも、きっと経営者という立場だったら、同じことはマネできそうにはありません。
自分1人が非難されるなら全然問題ないけれど、
理念を共有して、一緒に走ってくれる仲間まで非難の対象になるとしたら、
きっと気持ちが耐えられそうにないと思うのです。
これからもぐるんとびーが走り続けるのを、応援したいと思います。
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